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鑿のあと

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本成寺から頼まれて石川雲蝶の作品である赤牛を撮影させて頂いた。
この写真は法華宗の「宝塔」新年号で「鑿のあと」の連載ページに使われた。
この赤牛は雲蝶が晩年の頃に彫られた作品で、どことなく老牛のようにも見えるが、その中に威厳もあり、眼の力が非常にリアルに表れている感じがすると学林教授の真保住職は解説している。
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最初に撮ったカットがこの写真だが、やや俯瞰気味に撮ってしまったので瞼が大きく写り、眼に力が感じられない。
あれこれアングルを変えて撮った結果、最も良かったのが紙面の写真となった。
お寺にあった赤い毛氈をバックに使ったが、黒があればもっと良かったかもしれない。
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牛の裏側には雲蝶の銘と夫婦の法名が彫ってある。
ところが真正面から撮影すると文字が全然読めない。
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カメラアングルを少し横からにして撮ると文字が浮き出てきた。
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雲蝶が亡くなって10年後の明治26年に本成寺が焼失し、牛の間にあった白牛も焼けてしまい、たくさんあった作品もなくなってしまった。
そこで雲蝶の長男である酒井儀平が本成寺に父の遺作ともいうべき「赤牛」を奉納されたのである。
現在牛の間にあるこの白牛は、雲蝶の弟子だった北村久助が当時の物と同じ大きさで彫り納めた物である。
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この写真は上の写真の構図から床の間の柱を見えないようにして撮影したものである。
今回は紙面の都合でボツカットになってしまった。
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白牛の顔を正面から撮ると牛というよりは怪獣のように見えてしまう。
当然これもボツカットになる。
雲蝶の作品は一番綺麗に見えるアングルが1つしかないように思えた。
それを私に探して撮れと言っている様な気がした。
おかげでよい勉強をさせて頂いた。
アシスタントをしてくださった皆様、ありがとうございました。
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Canon EOS 7D Mark II TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
F11 1/4秒  ISO1000 アイランプ500W二灯+トレペ 13:52 雨
撮影日 2015.11.24 撮影地 三条市西本成寺・本成寺牛の間
by chonger57 | 2016-01-02 22:09 | テーブルフォト
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